銀座のバルで読みたい本桜の季節、本を片手に銀座の酒と食を

古屋 毅彦

株式会社 松屋
代表取締役 社長執行役員

「葬送のフリーレン」
（作：山田鐘人・画：アベツカサ）

いま最も読後感の良い物語。人間の限られた生の時間を想い、仲間や家族を想い、淡々と歩む物語。お酒を飲みながらジンワリするには抜群の物語。完結するときが楽しみです。

杉山 衛

銀座料理飲食業組合連合会​理事長
銀座寿司幸本店 四代目主人

「冬のフロスト」
（R・D ウィングフィールド）

イギリスのとある街、デントン警察のジャック・フロスト警部がドジなスーパーマンごとく活躍する痛快でハチャメチャ・お下品な警察小説。ビールをつまみにちょい読 みで楽しんでいます。

渡部 満

株式会社 教文館
代表取締役 社長

「銀座カフェー興亡史」
（野口 孝一）

野口さんは、現在も『銀座百点』に「銀座の柳」という題で連載をしています。カフェーは、現在の喫茶店やバーとは、違いますが、日本ではその源流に当たるもので、銀座におけるその歴史は、文学者などとのつながりもあり、興味深いものです。

北村 聡

洋酒博物館
代表取締役

「最新版 知れば知るほどおいしい！
ウイスキーを楽しむ本」

4月2日に最新版『知れば知るほどおいしい!ウイスキーを楽しむ本』が出ます。私が監修しておりBARでのマナーやウイスキーの楽しみ方を詳しく書いてありB A Rを楽しむのでしたら多少の知識も必要では。ムック本なので雑誌感覚で買えるのも魅力。

谷 鉄也

銀座街バル実行委員会
実行委員長

「ムーン・パレス」
（ポール・オースター）

「それは人類がはじめて月を歩いた夏だった」コロンビア大学の生徒フォッグの内向的冒険談。自分探しの喪失と再生の物語。随所に「月」がモチーフとして登場。オースターのニューヨーク三部作で最高傑作。青春の断片を集めた切なくも美しい作品。